HF ポッケポーチ

明るく過ごしたい！いとうあやこです。
ブログ更新を忘れておりましたら、知らぬうちに梅雨に
入っておりました。
日に日に日照時間は長くなり、夏至が待ち遠しい
ノルウェー人みたいな気持ちでおります。

さて、過日ヨコハマハンドメイドマルシェに参加致しました。
ここのところツイッターで色々つぶやいておりまして、
こちらでのお知らせをすっかりと忘れておりました。
事後報告になりますが、写真を少々掲載しておきます。

昨年よりお世話になっております、
原圭佑さんのコラボものがHFと言う
シリーズ名で登場致しました。

ポッケポーチ  2500円

ボールペンを入れたり

よく使う化粧品を入れたり。

HFシリーズでは原さんの手作りの雰囲気を大切にと、
無地の生地は「刺し子」と言うものを使うことにしました。
刺し子生地は剣道着などに使用される生地で、
しっかりとした中にも柔軟性があり、
温かみのある綿生地です。

ゆくゆくはノリーカラインでも使用する可能性を
考えていますが、今のところ、このデザインで
この生地は、HFのみです。

基本的には伊藤文子がひとりでデザイン縫製をしております。
ですので、価格をもう少し上げたいのですが、
皆様の手に届かないのも意味がありませんので、
まずはこの価格で販売致します。

そばに置いて温かみを感じていただければ嬉しい限りです。

ではまた！
Takk for nå!

ふと思ふ 百人一首

日本も大好き！　いとうあやこです。
体に日本的なDNAを感じざるを得ない毎日を過ごしています。

一日の様子を肌で感じて、ふと浮かぶ節が百人一首の一節だったりと。
これは不思議なもので、ノルウェーにいると余計にそう感じる事があり、
美しい景色をみては、雅やかな気持ちになったり、
お祝い事を見れば、おめでたい気持ちになったりと、
翻訳しがたい出来事がよく起こるんです。
最近は持統天皇の詠んだ一句が頭にふと浮かびます。

春すぎて　夏来にけらし　白妙の

衣干すてふ　春の香具山

なんとなく夏っぽい絵です。

この句は、白妙の(コウゾなどの植物繊維で織られた布)
夏らしい着物の白色や山の緑とのコントラストが詠まれた
なんとも夏らしい爽やかさが表現された句なんです。
想像すると勝手に入道雲とか晴れ渡る青空、頬を通る風さえ感じられます。
それはもう、爽快な情景でジメジメも吹っ飛ばせそうですよね。

こういった句の世界観は、その全ては描かれていなくとも、
長い歴史と文化の中で培われてきた常識や美意識とともに楽しむ
日本独特のものです。なので、海外の人に伝えたくても
その全てを伝えるのはとても難しいのです。　

だけど、やはり美しいですよね。
なので私はいつも、その全てに共通する美しさを求めて
物作りに励んでいます。なるべく多くの、そしてボーダレスに
美しく、あたたかい、そういう愛に溢れたものを作りたいと
今日もそう思いました。

ではまた！
Tusen takk for deg!