2018年7月7日土曜日

絵本制作とこの旅。今思う事。

家にいるのも悪くない。いとうあやこです。
現地7月6日(金)晴れ、20度くらい。

今日は一日中家でPCに向き合って居ました。
色々と頭の中に思いがめぐります。

これまでノルウェーに来るときは日本人に会うことはほとんど無く、
会っても旅行者であったりと、こちらに住んでいる方には
全くと言っていいほど、お目にかかりませんでした。

というのも、わたしの暮らしていた場所は首都オスロからは
バスで8時間、1番近い都会第2の都市ベルゲンでもバスで3時間、
と比較的、辺鄙な場所です。
そんなところに用事がある日本人なんてそんなにいないんです。

でも、これがわたしのノルウェーで心の故郷であるのは
まぎれもない事実だと再確認しています。
都会から離れた田舎の方がその国の色を濃く感じられるかな
と言うのがわたしの今の思いです。

今回、演奏家のえみさんはじめ楽器製作者の原さんなど、
日本人の集まる場所にご一緒させていただく機会があり、
多少新しい世界を覗くことができたように感じます。
私の過ごしてきた時間が、他に無い特別なものだと気づかせて
貰えたような気がします。

わたしは絵本を通して教訓を説きたいわけではなく
ただ、物語の中に住んでいるように楽しんで欲しいだけです。
ノリーカは空想の世界の物語で、日本が舞台でもノルウェーが
舞台でもありましせん。
しかし発想の根源は日本とノルウェーの両方で得た普通の生活です。
毎日平和に過ごし、美味しいものを食べ、楽しく笑う、
普通の毎日は素敵なものだと感じてもらえると嬉しい限りです。

ノルウェーで本を買ってくださる方の方がそれを感じている人が
多そうな印象を受けるのは不思議です。

私の日本語文章表現力が低いからなかもしれないと思うと
反省の色にならざるを得ません…


ではまた!

家から見える景色。
私の心の故郷と言える風景です。