2018年7月22日日曜日

お家がミニ博物館

夜になるとはかどります! 伊藤文子です。
現地7月21日(土) 涼しい日。

日本の猛暑を考えると、なんだかもう怖い気持ちになります。
こちらとはおよそ20度くらい違いがあるかもしれないです。
日本は大丈夫だろうか。

今日は土曜日で展覧会オープンの日でした。
なのに、1枚の写真も取らず。
ですので、いつぞやの別の日の写真をちらりと載せておきます。


私の暮らしている地域は西ノルウェーの範囲に入ります。
この辺りでは昔、写真のようなタペストリーが多く
用いられていました。
その多くはやはり防寒としての利用がおもですが、
今となってはインテリアの一部です。

工房内にしまったので陰干しして埃などおとしております

Kristiがにしノルウェー近隣で集めたもので、全てアンティークです。
この中でも年代は様々ですがだいたいは1800年代のものが
多いです。日本だと江戸後期から、幕末あたりになるんでしょうか。
åkle (タペストリー)やteppe (絨毯)などです。

Jondal近郊は田舎で、その昔農場(ほとんどが酪農関連)などで
生計を立てていた人が住んでおりました。
ですので、手工芸も、生活の中にあるものが多いです。
おそらく日本で見られる農家の納屋にある農具全般や
刺し子の野良着など、人の生活に密着した工芸品に近い
存在かもしれません。

これはある地域の典型的な処理方法で
糸の始末でどの地域のものかわかるそうです。


実際に使われていた風合いを直に感じると、
なんだかその先に昔の人の生活が見えるようで、それもまた命の輝きを
感じられます。面白いです。

糸の様子や、色などから手紡ぎか、草木染めかなどなど
話しながらのんびり掃除しました。


八角形の模様が多用されています
八画の星模様は中東あたりから西洋に伝わったようです。


この日は途中で雨が降ってしまったので、また次回
いいときに陰干しです。

もうとても古くなって穴があったり、退色がひどかったりなので
なるべく曇りの日に風に通しています。

ではまた!